
こんにちは、社長です。
私はもともと、薬膳に少し興味がある。
とはいえ、あんまりマメなことはできない。
薬膳と聞くと、なんとなく特別な食材を買いそろえたり、ひとつひとつ効能を調べたり、結構ちゃんとやらないといけないイメージがあった。
食事そのものにはかなり興味があるけれど、いろいろ考えた結果、私が今のところ行きついているのは、
「あんまり難しいことを考えず、旬のものを積極的に食べていれば、それなりにうまいことできてるんじゃない?」
という、だいぶざっくりした考え方。
旬の食材はおいしいし、値段も安くなっていることが多い。
だったら、それを食べてればいいじゃない。
そんな私が『しあわせは食べて寝て待て』を見て、最初に思ったのが、
あ、この感じ、結構好きかも。
だった。
薬膳って、もっと特別なものだと思っていた
このドラマには、食事で体調を整えていく「薬膳」がたくさん登場する。
もちろん私よりずっとちゃんとしていて(笑)、食材の性質を考えたり、体調に合わせて食べるものを選んだりしている。
でも、出てくる料理が思っていたよりずっと普通だった。
「それ、どこで買うの?」みたいな特別な食材ばかりではなく、普段スーパーで目にするような食材が中心。
だから見ていて、
これなら少しくらい生活に取り入れられるかも。
と思える。
薬膳を完璧にやってみよう、ではなく、
「今日はちょっとこれを食べてみようかな」
くらい。
私はそのくらいの距離感が好きだった。
食べることだけじゃなく、「暮らすこと」のドラマ
このドラマで好きだったのは、薬膳だけじゃない。
主人公が暮らす団地の人たちも、職場の人たちも、とにかく人がいい。
主人公は周りの人にすごく恵まれているなと思ったし、
こんなふうに人と関われる場所って素敵だな。
と何度も思った。
でも、だからといって「優しい人たちに囲まれた、ずっと幸せな話」ではない。
みんなそれぞれ、いろんなものを抱えている。
思うように体が動かなかったり。
やりたいことがうまく進まなかったり。
人と比べてしまったり。
自分自身に嫌気がさしたり。
楽しいとか、うれしいだけじゃない。
息苦しかったり、焦ったり、
「なんで私はこうなんだろう」
と思ったりする。
そういう気持ちが出てくるたびに、
そうだよね。そう感じるよね。
と思うことがたくさんあった。
どの家も、その人らしくていい
それから、このドラマは「家」を見るのも楽しかった。
同じ団地の中にあるのに、住んでいる人によって全然違う。
家具の置き方も、物の多さも、暮らし方も違っていて、それぞれの部屋にちゃんとその人らしさがある。
すごくおしゃれだから素敵、ということでもない。
生活感があって、その人がそこで暮らしていることが伝わってくる。
私はもともと家を見るのが好きなのもあって、どのおうちもすごく好きだった。
その人が心地よく暮らせているなら、それが一番いい家なんだろうな。
なんてことも思った。
疲れた夜に、少しずつ見たい
ものすごい事件が起きるわけではない。
毎回続きが気になって、「次! 次!」と一気に見たくなるタイプのドラマでもない。
だからこそ、この作品は、
ちょっと疲れたとき。
自分の現状から少しだけ距離を置きたいとき。
静かに過ごしたい夜。
そんなときに、1話ずつゆっくり見るのがすごく合うと思う。
食べて。
寝て。
焦らず待つ。
タイトルそのままだけれど、
人生って、いつも無理やり前に進まなくてもいいのかもしれない。
ちゃんと食べて、ちゃんと休んで。
そのうち少し元気になったら、そのときまた考えればいい。
そんな気持ちにさせてくれるドラマだった。
数年後、また忘れた頃に見たい
私はドラマでもアニメでも、一度しか見ていないものは数年経つと結構内容を忘れてしまう。
なので、たぶんこのドラマも数年後には細かいところをかなり忘れていると思う(笑)
でも、それでいい。
また少し疲れた頃に、
「あ、そういえばあのドラマ見ようかな」
と思い出して、
薬膳のごはんと、団地の人たちの暮らしをもう一度眺めたい。
何度か人生の途中で戻ってきたくなるような、心が穏やかになるドラマだった。
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