
お疲れ様です。秘書です。
2026年公開の実写映画『ストリートファイター/ザ・ムービー』を観てきました。
バイオも見たし、ゲーム映画は見とくかと。
最初に言っておくと、僕は基本的に鉄拳派です。
ただ、ストリートファイターをまったく知らないわけではありません。
『ストリートファイターⅡ』から『ダッシュ』『ターボ』『スーパーⅡ』、それから『ZERO2』あたりまでは遊んだ経験があります。
要は古めの作品は遊んでます。
特にスーパーファミコンの頃なんて、友達の家に行けば大体ストⅡがありましたからね(笑)
ただし、それ以降のシリーズはほとんど追っていません。
最近のキャラクター設定やストーリーには、正直そこまで詳しくない。
つまり、昔のストⅡなら分かるけど、熱心なシリーズファンというほどでもない。
今回は、そんな中途半端な知識を持った人間の映画レビューです(笑)
余談ですが、ストリートファイターの実写映画というと、今まではジャン=クロード・ヴァン・ダム主演の1994年版というイメージが強かったですね。
あの作品で海外と日本では名前にズレがあることを知りました。
さて、今回の映画。
先に評価を出してしまうと、
★★★☆☆ 星3。
懐かしい演出や原作再現アクションには楽しめるところがありました。
でも、映画として十分楽しめたかと聞かれると、正直そこまでではなかった。
その理由を書いていこうと思います。
※ここからはストーリーの展開や結末を含むネタバレがあります。
まるで90年代のアメリカ映画を観ているようだった
まず、映画全体の印象として強かったのがこれです。
めちゃくちゃ90年代っぽい(笑)
物語の舞台が1993年というだけではありません。
キャラクターのノリ、コメディの入れ方、映像の見せ方まで、当時のアメリカ映画を意識しているように感じました。
オープニングはアニメーションで始まり、劇中にもところどころアニメを挟む演出があります。
今の技術で作られた映画なのに、全体の空気は昔のハリウッドアクション映画。
ただ、懐かしさは感じる一方で、妙に古くさいところまで持ってきている印象もあります。
これは狙ってやっているんでしょうかね。
もしそうなら、かなり徹底していると思います(笑)
音楽が流れるだけで、昔の記憶がよみがえる
今回、特によかったのは音楽です。
やっぱりストリートファイターの音楽って、耳に残っているんですよね。
オープニングからして、あのゲームらしい効果音。
聞いていると、つい昔の裏技コマンドを入力したくなる(笑)
スーファミ版のストⅡを遊んでいた人なら、分かってくれる人もいるんじゃないでしょうか。
そして、ガイルが登場したときの音楽。
あー、これこれ!(笑)
そうなるんですよ。
別に毎日ストリートファイターを遊んでいたわけでもないし、最近のシリーズも追っていない。
でも、あの曲が流れるとすぐに反応できる。
考えてみると不思議です。
映像やキャラクターの記憶は曖昧でも、音楽は何十年たっても覚えているんですよね。
今回の映画は、そのへんの使い方がうまかったと思います。
キャラクターの再現度はなかなか。でも……
登場キャラクターについては、かなり頑張っていたと思います。
特に印象的だったのは、バイソンとダルシム。
この二人の再現度はなかなかすごかった(笑)
実写化って、どうしても見た目の違和感が出てくるものですが、この二人は見ていて楽しかったですね。
もちろん、原作そのままというわけではありません。
でも、ゲームのキャラクターを実写に持ってくる面白さは感じられました。
一方で、ちょっと気になったキャラクターもいます。
まずブランカ。
これはもう、CG丸出し(笑)
しかも、ちょっと大きすぎません?
最近のストリートファイターではどうなのか分かりませんが、僕の知っているブランカは、もう少し人間らしい体格だった気がします。
ただ、ブランカは意外といい役をもらっていましたね。
その一方で、ザンギエフはちょい役。
この扱いの差は何なんだろう(笑)
ベガについても、もう少し迫力が欲しかったところです。
悪の組織シャドルーのトップなんだから、もっと圧倒的な存在感があってもよかったと思います。
リュウって、こんなキャラクターだったっけ?
そして今回、一番違和感が強かったのがリュウとケンです。
まずリュウ。
僕の中のリュウって、めちゃくちゃストイックで、馬鹿正直な格闘家なんですよ。
とにかく強くなることを考えていて、余計なことにはあまり興味がない。
そんなイメージです。
でも映画のリュウは、主に前半にですが、結構コミカルな場面も担当しています。
特に気になったのが、6年ぶりにケンとホテルで再会する場面。
怒ったケンが一方的に攻撃を仕掛けるんですが、リュウはそれをひょいひょいとかわしていく。
アクション自体は悪くありません。
ただ、見ていて思ったのが、
なんかジャッキー・チェンっぽくない?(笑)
周囲のものを利用しながら攻撃をいなしていく感じが、ジャッキーのコメディアクションを思わせるんですよね。
別に嫌いなアクションではないんですが、リュウらしいかと言われると、ちょっと違和感がありました。
そして、もっと気になったのが終盤に明かされる、ケンへの裏切りです。
リュウがケンに嫉妬して、彼のチャンスを奪うようなことをしていた。
……リュウって、そういうことするやつだったっけ?
もちろん、僕は最近のゲームをほとんど遊んでいません。
だから、僕のリュウ像が昔のイメージで止まっている可能性はあります。
ただ、少なくとも自分の知っているリュウとは、結構違うように感じました。
それと、見た目もちょっと細い(笑)
最近のストリートファイターって、キャラクターがみんなムッキムキじゃないですか。
あのリュウを知っていると、映画のリュウはあまり強そうに見えないんですよね。
動けばちゃんと強いんですが(笑)
ケンも、ちょっと違うんだよなぁ
ケンについても同じです。
映画では、全体的にチャラくて、お調子者で、少し馬鹿っぽいアメリカ人という印象でした。
でも、僕のイメージでは、ケンは明るいけどちゃんと格闘家なんですよね。
リュウとは性格が違うけど、互いに認め合っているライバル。
昔のストⅡでは、二人の性能もそこまで大きく違わなかった記憶があります。
後の作品では、リュウは波動拳、ケンは昇龍拳と、それぞれ得意な部分が強調されていきました。
だから、僕の中ではどちらかが一方的に劣っているというイメージがあまりないんです。
ところが映画では、ケンがリュウに対してかなり劣等感を抱いているような描かれ方になっています。
まぁ、映画のストーリーを作らないといけないというところは理解してますが。
もっとも、今回はケンを中心にした物語でもあります。
挫折やコンプレックスを描かないと、成長するドラマが作りにくかったのかもしれません。
それは分かります。
実際、ケンがリラックスすることで覚醒するところはよかったと思いますし。
ただ、それでもリュウとケンの関係をここまで変えちゃうんだ、とは思いました。
アクションはゲームを意識していて好印象
ここまでキャラクターへの不満を書いてきましたが、アクションについてはよかったと思います。
ゲームでおなじみの技や動きを、実写の格闘シーンにしっかり取り入れているんですよね。
ただ、それをそのまま実写にすると不自然になることもあるはず。
そのあたりを、映画のアクションとして見せようとしているのは好印象でした。
個人的に一番よかったのは、春麗がシャドルー本部で暴れる場面です。
あそこは結構好きでした。
敵を次々と倒していく春麗がかっこいい。
最終的にはベガのサイコクラッシャーでやられてしまいますが、アクションとしては印象に残りました。
それから、リュウとケンの共闘シーン。
やっぱりこの二人が並んで戦うのはいいですね。
キャラクターの描かれ方には違和感があっても、こういう場面になると素直に楽しめます。
日本の描写まで、90年代のハリウッド映画っぽい
今回、別の意味で印象に残ったのが日本の描写です。
これがまた、何とも言えない(笑)
エドモンド本田とリュウが風呂で戦う場面があります。
ここで思ったのが、
せっかくなら本田のステージを再現してくれよ!(笑)
ゲームの本田ステージといえば、あの富士山が描かれた銭湯ですよ。
あそこまで再現してくれたら嬉しかったんですけどね。
しかも映画の風呂場には「桜井」という文字があって、
「桜井って何? 風呂屋の名前?」
と、妙に気になってしまいました。
監督の名前に由来する小ネタなのかもしれませんが、実際のところは分かりません。
それから、ケンの家だったかな。
和室っぽい空間が出てくるんですが、大きなガラス張りで外が見えていたり、日本らしい小物がやたらと置かれていたり。
何というか、日本に住んでいる人間が作る和室ではなく、海外の人が想像する日本っぽい部屋なんですよね。
もちろん、和室の作り方もいろいろあるでしょう。
でも、日本人が部屋を飾るなら、もっと余白を生かしたり、床の間に掛け軸を置いたりするんじゃないかなと。
日本っぽいものを大量に並べれば、それで日本の部屋になるというわけではないと思うんです。
昔のハリウッド映画によくあった、ちょっと間違った日本の解釈ですよね。
ただ、ここで一つ思うことがあります。
これ、わざとやっているならなかなか。
映画全体が90年代のアメリカ映画を意識した作りなので、当時のハリウッド的な日本観まで再現している可能性があります。
だとしたら、むしろ芸が細かい。
本当に日本をそう解釈しているのか、昔の映画へのオマージュなのか。
僕には判断できませんが、なかなか面白い部分でした。
ストーリーはちょっとくどい。そして決着しない
一方、ストーリーについては、正直あまり満足できませんでした。
リュウの失踪、発見、ケンとの再会、そして大会への参加。
そこからシャドルーとの対決へと進んでいくわけですが、少し展開がくどく感じたんですよね。
殺意の波動を中心にした話も、
この展開、何回見たことあるんだろう(笑)
という既視感がありました。
もちろん、ストリートファイターの物語を映画にするなら、殺意の波動は扱いやすい題材なのかもしれません。
ただ、そこに頼りすぎている印象もありました。
そして、観ている途中から少し不安になっていたこと。
これ、ベガとは決着しないんじゃない?
案の定、最後までベガを倒すことなく終わってしまいます。
僕はゲームの設定や今後の展開を多少知っていますし、今回の映画がその先につながる作りなのも想定の範囲内でした。
だから、そこまで驚きはありません。
でも、ストリートファイターをよく知らない人が一本の映画として観たら、どうでしょう。
大会があって、悪の組織がいて、ラスボスらしい存在もいる。
それなのに、結局決着がつかずに終わる。
これ、結構不完全燃焼じゃない?
続編を作りたいのか?
でも、まず今回の映画としてちゃんと決着をつけてほしかった気もします。
ゲームファン向けなのは分かる。でも、ファンは喜ぶのか?
ここまで観てきて、一つ疑問に思ったことがあります。
今回の映画って、誰が一番楽しめるんだろう?
ゲームの音楽や効果音、必殺技、キャラクターの見た目。
これだけファンサービスがあるんだから、基本的にはゲームファンを意識しているんだと思います。
でも、その一方で、リュウやケンのキャラクターづけには結構大胆な変更がある。
あんまり知らない僕ですら違和感があったくらいです。
じゃあ、ストリートファイターをずっと遊び続けている熱心なファンは、どう感じるんだろう?
もちろん、実際に楽しんでいるファンもたくさんいるでしょうし、そういう人がいるなら、それはそれでいいと思います。
ただ、僕の場合は、そこまで強いこだわりがなかったからこそ、気楽に観られた部分もあるんですよね。
ゲームをまったく知らなければ、小ネタの意味が分からない。
逆に詳しすぎると、キャラクターの改変が気になるかもしれない。
そう考えると、
僕みたいな中途半端にストリートファイターを知っている人間が、案外一番楽しめる層なのかもしれない(笑)
そんなことを思いました。
ただ、そこでまた別の疑問が出てきます。
ファン向けの要素が多いことと、映画として面白いことは、必ずしも同じじゃないんですよね。
そこが今回、一番引っかかった部分でした。
最後のキャスト紹介はかなりかっこよかった
不満もいろいろ書きましたが、最後にしっかり褒めておきたいところがあります。
スタッフロールに入る直前のキャスト紹介です。
ここはかなりよかった!
普通に出演者の映像を並べるだけではなく、実写のキャストにエフェクトを加えて、ゲームのキャラクターを紹介するような映像になっていたんですよ。
完全なアニメでもないし、単なる実写でもない。
ちょっとゲームのグラフィックっぽい雰囲気があって、映像としてかっこよかったですね。
しかも音楽もよかった。
ゲームの音楽をサンプリングしたようなアレンジで、
「これなんの曲だっけな」
と思っていたんですが、後から調べたら『ストⅡ』のキャラクター選択画面の音楽を取り入れた曲でした。
HEALTHの「Negative Edge」という曲だそうです。
ああ、言われてみればあの曲だ(笑)
こういう音楽って、何十年たっても耳に残ってるんですよね。
映像も音楽も、ゲームの魅力を実写映画らしく表現していて、個人的には今回かなり好きだった部分です。
正直、こういう見せ方をされると、最後にちょっと評価が上がりそうになります(笑)
総評|懐かしさは楽しい。でも、映画としてはもう一歩
ということで、2026年版『ストリートファイター/ザ・ムービー』。
評価は、
★★★☆☆ 星3。
ゲームの音楽や技を取り入れた演出はよかった。
バイソンやダルシムの再現度も印象的でしたし、春麗のアクションやリュウとケンの共闘も楽しめました。
オープニングや最後のキャスト紹介もかっこよかったですね。
一方で、リュウとケンのキャラクター解釈には違和感がありました。
ストーリーも少しくどく、最後はベガとの決着がつかないまま終わります。
映画全体として、十分楽しめたかと聞かれると、そこまでではありませんでした。
そして何より、
ゲームを知っているから楽しめる要素は多い。でも、それだけで一本の映画として面白くなるわけではない。
これは今回、強く感じたところです。
映画の舞台だけでなく、作品そのものが90年代のハリウッドアクション映画を思わせる作りになっていたのは面白かったですね。
妙にズレた日本の描写まで含めて(笑)
ただ、それが狙いどおりだったとしても、僕にとっての満足度は別の話。
昔のストⅡを知っているからニヤッとする場面は多かった。
でも、ストーリーに夢中になって最後まで観られたかというと、そうでもなかった。
今回の作品を観て改めて思いました。
ゲームの実写化って、本当に難しいんだな。
それでも、久しぶりにストリートファイターの音楽やキャラクターに触れたことで、最近のゲームもちょっと気になってきました。
まあ、次に遊ぶとしたらティファ目当てになりそうなんですけどね(笑)
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