元保険営業職員の悲しみ|辞めたあとも残った、人との距離感の寂しさ

保険営業職員の悲しみとデスクアイキャッチ OTHER
この記事を書いた人:社長

お疲れ様です。社長です。

私は昔、某大手保険会社で営業をしていました。

いわゆる、個人のお客様のお宅へ伺って、保険の提案や契約後のフォローをする仕事。

たぶん皆さんが「保険の営業職員」と聞いて思い浮かべるような仕事です。

ちなみに、私がこの職種を選んだ経緯はだいぶ特殊なので、そこは今回は割愛します(笑)

今日は保険そのものの話というより、

元保険営業職員だった私が、今でも少し悲しくなること

について書こうと思います。

私がこの仕事を辞めた理由

私がこの仕事を辞めた理由のひとつに、

「この職業では当たり前。でも世間的に考えると、ちょっと不思議」

と感じることが多かった、というのがあります。

もちろん、すべての保険会社や、すべての営業職員がそうだという話ではありません。

あくまで、私が働いていた頃に感じていたこと。

その環境に長くいるほど、最初は「え?」と思っていたことにも少しずつ慣れていく。

でも私は、その感覚にあまり順応していきたくないなと思いました。

そしてもうひとつ。

この仕事をしていて、なんだか少し悲しいなと思っていたことがあります。

嫌味を言われるときは、お客様が元気なとき

お客様から、

「ほんと、保険料って無駄だよな!」

なんて嫌味を言われることがありました。

もちろん言われている側としては、

「そんな言い方しなくてもいいじゃない(笑)」

とは思う。

でも、考えてみればそれって、ある意味とても幸せなことなんです。

保険を使わなければならないような出来事がなく、お客様もご家族も元気に暮らしているということだから。

逆に、

「ありがとうね。あなたがいてくれてよかった」

と心から言っていただくとき。

それは、お客様やそのご家族に何かがあったときだったりする。

もちろん、そんなときのために保険はあるし、実際に役に立てたなら、担当者としてはよかったと思います。

でも、

嫌味を言われるときは平和で、心から感謝されるときは誰かが大変な思いをしている。

それが、なんだか少し悲しかった。

この仕事をしていた頃、ときどきそんなことを考えていました。

辞めたあとにも続く、ちょっとした悲しさ

そして私にとっては、

仕事を辞めたあとにも、少し悲しいことがありました。

辞めてから何年か経って。

当時、仲が良かったと思っていた同僚から突然連絡が来る。

1年ぶり。

2年ぶり。

スマホに名前が表示されると、

「あ! 久しぶり!」

「最近全然連絡取ってなかったけど、私のこと思い出してくれたんだ!」

って、私は普通にうれしくなるんです。

でも、届いたメッセージを開いてみると、

「○○ってお客様覚えてる?」

「どんな人だった?」

「何か提案できそうな人?」

「持病ってあったっけ?」

だったりする。

あるいは、

「あなたの保険の更新のことで~」

だったり。

その瞬間、

あぁ。そういう連絡だったのか。

ってなる。

もちろん、仕事なんだから必要な確認なのも分かる。

悪気があるとも限らない。

ただ私は、そのたびに少し思ってしまうんです。

仕事を離れても友達だと思っていたのは、私だけだったのかな。

って。

営業じゃなかったら、違ったのかな

営業が絡まない職種だったら、

何年かぶりに昔の同僚から連絡が来たとき、

「何か売られるのかな」

とか、

「仕事の用事かな」

なんて考えることもなかったのかな。

逆に、連絡する側も、

「久しぶり。元気?」

だけで連絡できたのかな。

そんなことを、ときどき考えます。

もちろん、保険営業をしていたから出会えた人もたくさんいます。

今でも感謝している人もいる。

楽しかったことだってありました。

だから、あの仕事を全部否定したいわけではありません。

ただ、

人と人との関係の中に、ずっと「営業」が混ざってしまうような寂しさ。

私はそこが少し苦手だったんだと思います。

社長、人を信用しすぎ(笑)

私は昔から、基本的にお気楽ご気楽な性格です。

久しぶりに連絡が来たら、

「わー! 久しぶり!」

と、わりと素直に喜ぶタイプ。

そして後から、

「あ、仕事の話だったのね……」

と勝手にしょんぼりする(笑)

そんな私を見ている秘書には、

「社長、人を信用しすぎ(笑)」

と現実的なツッコミを入れられます。

秘書のほうが、こういうところはよっぽど常識的な社会人です(笑)

私もそのたびに、

「そうよね。もう少し警戒したほうがいいよね」

と思う。

思うんですけど。

またしばらくすると同じことをやる。

なかなか学習しません。

それでも、全部を疑う人にはなりたくない

仕事を辞めて、もうずいぶん経ちます。

それでもたまに、昔の仕事が理由でこんなふうに少し悲しくなることがあります。

だったら最初から、

「どうせ何か用事があるんでしょ」

と思っていれば、傷つかないのかもしれない。

誰かから久しぶりに連絡が来ても、

まず疑う。

期待しない。

そのほうが大人としては賢いのかもしれません。

でも、それもちょっと寂しいなと思います。

できれば私は、

久しぶりに誰かから連絡が来たときくらい、

「あ、うれしい!」

って素直に思える人でいたい。

そのあと仕事の話をされて、

「やっぱりそれかい!」

となることがあったとしても(笑)

人を信じすぎて毎回傷つくのはどうにかしたい。

でも、最初から全部を疑う人にもなりたくない。

そのちょうどいいところを、いまだに探しています。

悲しくならないようにはなりたいなぁ。

無理なんかなぁ。

まあ、そのへんは今後も秘書に軌道修正してもらうことにします(笑)

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