『トルネコの大冒険』リマスターは嬉しい。でも今は買わない。SFC版からのファンが思うこと。

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この記事を書いた人:秘書

お疲れ様です。秘書です。

任天堂ダイレクトで『トルネコの大冒険 不思議のダンジョン ちょっとステキなリマスター』が発表された。

1993年にスーパーファミコンで発売された初代『トルネコの大冒険』のリマスターで、2026年9月10日に発売。価格は3,520円。

発表を見た瞬間、僕はもちろん嬉しかった。

でも、同じくらい複雑な気持ちにもなった。

僕はずっと『トルネコの大冒険』の新作を待っている。

シリーズが長いこと止まっている中で、こうしてもう一度トルネコが表に出てきた。それ自体は嬉しい。

ただ、今回出てきたのは新作ではなく、初代のリマスター。

そして発売された今、僕はまだ買っていない。

この記事は実際に遊んだ上でのレビューではない。

SFC版からトルネコを遊んできた一人のファンとして、発表を見たときに感じたことと、発売後の評判を見て購入を保留した理由を書いておこうと思う。

🎮 秘書とトルネコ

項目内容
シリーズとの出会いSFC版『トルネコの大冒険』から
遊んだ不思議シリーズ『トルネコ1・2・3』/『少年ヤンガス』/『風来のシレン5・6』/『ディアボロの大冒険』
一番好きな作品『トルネコの大冒険2』
今回のリマスターほしいけどまだ買えない
購入を迷っている理由操作性とテンポへの評判が気になる
ひとことで言うとあふれ出るコレジャナイ感

僕はかなり不思議のダンジョンが好きだ

僕が『トルネコの大冒険』を遊び始めたのはSFCの初代から。

『トルネコの大冒険2』『3』まで遊び、その後は『ドラゴンクエスト 少年ヤンガスと不思議のダンジョン』、『風来のシレン5』『6』もプレイした。

変化球としては、界隈で有名な『ディアボロの大冒険』まで遊んでいる。

ディアボロについては、それだけで一本書けそうなので今回は置いておく。

そもそも、不思議のダンジョンというゲームをドラゴンクエストの世界に落とし込んだ初代トルネコが素晴らしかった。

当時まだ小さかった僕でも、スライムやゴーストといった知っているモンスターが出てくることで自然と入り込めた。

もちろん、ゲーム自体は全然優しくない。

子どもの頃は13階あたりからもうキツかった。

潜るにつれ、うごくせきぞうやゴーレム、ギガンテスみたいなパワー系に殴られ、どろにんぎょうやミステリードールには大事なステータスをゴリゴリ削られる。

「しあわせの箱」にすらなかなか辿り着けなかった。

それでも、いい武器をツモった時の嬉しさや、モンスターハウスをギリギリで切り抜けるヒヤヒヤが楽しくて、何度もダンジョンに潜っていた。

シリーズで一番好きなのは『トルネコ2』だ。

合成を繰り返して、

「ぼくのかんがえるさいきょうのけん!」

を作るのがとにかく楽しかった。

戦士と魔法使いで全く違った遊び方ができるのも好きだった。

特に魔法使いは運要素がかなり強い。

思い通りにならないからこそ面白かった記憶がある。

『3』はポポロで仲間モンスターを増やしていくのが楽しかった一方、増えた仲間を全然管理できなくなってストレスも大きかった。

レベルシステムなども含めて、個人的にはシリーズが少し迷走し始めた印象もある。

シレン5、6も遊んだ。

ストーリーはちゃんとクリアする。

でも、不思議のダンジョン好きなら「ここからが本番」というところで、なぜか辞めてしまう。

新しい敵の特徴や対処方法をまた一から覚えるカロリーが結構しんどい。

結局、

「やっぱり僕はトルネコが好きなんだな」

となる。

そのくらい、僕にとってトルネコは特別なシリーズだ。

発表は嬉しかった。でも「新作じゃないのか」とも思った

だから今回の発表は嬉しかった。

グラフィックも確かに綺麗になっている。

16:9への対応やグラフィックの刷新に加え、「足元」のアイテムを直接使えるようになるなど、初代を現在遊びやすくする変更も加えられている。ゲームバランスを調整できる機能も用意された。

ただ、最初に情報を見たときの率直な感想は、

「なんか一個、新しい要素を入れてくれればいいのにな」

だった。

新しいダンジョンでもいい。

新しいモンスターでも、アイテムでもいい。

初代を知っている人間でも、

「ここから先は僕も知らない」

と思えるものが、一つくらい欲しかった。

便利な機能は増えている。

でも僕が欲しかったのは、便利機能というより新しい遊びだった。

ずっと新作を待っているから、なおさらそう感じたんだと思う。

Steam版には視聴者参加型の要素もあるようだが、僕が欲しかった“新しいダンジョンや遊び”とは少し違う。

難易度調整より、もっと先に触ってほしいところがある

今回追加されたゲームバランス調整も、僕個人としてはそこまで魅力を感じていない。

新しく遊ぶ人に向けた機能として必要なのは分かる。

でも僕は、不思議のダンジョンにはある程度硬派なゲームであってほしい。

難しいダンジョンがあって、それを運と知識と技術でなんとか乗り越える。

それが楽しい。

「このダンジョンは難しい」

ということ自体が、そのダンジョンの個性でもあると思っている。

だからプレイヤー側で難易度を調整できるようにすることより、リマスターで真っ先に手を入れてほしい部分は他にある。

操作性とテンポだ。

操作性への批判を見て、購入を保留した

発売されたら、そのうち買うつもりではいた。

トルネコだし。

ところが発売直後の評判を見ると、操作性やテンポについての批判がかなり目についた。

Steam版も発売直後は「賛否両論」でスタートし、Game*Sparkもレビューで主に操作性やテンポの悪さが指摘されていると報じている。

僕自身はまだプレイしていないので、「操作性が悪い」と断定するつもりはない。

ただ、これが本当なら僕にとってはかなり致命的だ。

これだけで買う気が失せるくらい。

リマスターなら新しく触る人にも遊んでもらいたいだろう。

でも同時に、買う人の中にはSFC版から何度もダンジョンに潜ってきた、いわば手練れの冒険者もかなりいるはずだ。

不思議のダンジョンは、深層に行くほど一手一手が大事になる。

一歩動く。

敵も一歩動く。

そこで判断を間違えれば、それまで順調だった冒険が一瞬で終わることもある。

そんなゲームで、移動や入力のレスポンスが悪いというのは「ちょっと不便ですね」で済む話じゃない。

ユーザーが何を欲しいのか分かってないんじゃないの?

と疑いたくなる。

「二度とやるか」と思っても、また潜るゲームだから

不思議のダンジョンって、深層で事故死すると本当に腹が立つ。

何時間もかけて進めてきたのに、一つの判断ミスや事故で全部終わる。

「二度とやるか!」

ってコントローラーをぶん投げたくなる。

でも数時間後には、なぜかまたコントローラーを握っている。

また1階から潜っている。

それが不思議のダンジョンだと思う。

その「もう一回やろう」を支えているのは、ゲーム自体の面白さだけじゃない。

何千回、何万回と繰り返す移動や攻撃が気持ちよくて、テンポよく遊べることもかなり重要だと思う。

だからUIやレスポンスが微妙だと、そこまでやれない。

死んだあと、

「よし、もう一回」

ではなく、

「……もういいか」

になってしまう。

そこは、このジャンルではかなり大きい。

それならベタ移植を安く出してくれてもよかった

今回の通常版は3,520円。

この金額自体を「高すぎる」と言いたいわけではない。

ただ、正直に言えば、

ベタ移植でもう少し安く出してくれた方が、僕は買っていた気もする。

初代をそのまま現行機で遊べる。

それだけでも、僕にとっては十分価値がある。

でも「リマスター」としてグラフィックを綺麗にして、難易度調整などの機能を追加するのであれば、

リマスターで出す意味を考えてくれよ

と思ってしまう。

昔の良さを残しながら、今遊んだら不便なところを快適にする。

僕が一番求めていたのはそこだった。

グラフィックや難易度調整より、まず操作レスポンスとテンポを徹底的に磨いてほしかった。

そういう優先順位を見ていると、

「これ、本当にトルネコが好きな人が作ったのかな?」

とまで感じてしまう。

かなり厳しい言い方だとは思う。

でも、それだけ好きなゲームだからこそ気になる。

操作性が改善されたら、たぶん買う

ここまでかなり批判的なことを書いた。

でも、僕は『トルネコの大冒険』が嫌いになったわけではない。

むしろ大好きだ。

だから今も「買わない」と決めたわけではなく、購入を保留している。

操作性やテンポがアップデートで改善されたら、僕はたぶん買う。

またトルネコで不思議のダンジョンに潜りたい。

そして、初代がこうしてリマスターされたことで、シリーズそのものがもう一度動き出すなら、それは純粋に嬉しい。

ただ――。

僕がずっと待っているのは、やっぱり新しいトルネコだ。

リマスターで終わらず、その先につながってくれることを期待している。

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