新しい『バイオハザード』映画はどうだった?ゲームファン目線で詳細レビュー【※ネタバレあり】

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この記事を書いた人:秘書

お疲れ様です。秘書です。

2026年公開の新しい映画『バイオハザード』を観ました。

僕はゲーム版『バイオハザード』をほぼ一通りプレイしています。

これまでのミラ・ジョヴォヴィッチ主演の映画シリーズは、かなりアクション映画寄りという印象が強く、

「これはこれで映画版バイオなんだろうけど、僕がゲームで知っているバイオとはちょっと違うな」

という“コレジャナイ感”が強かった。

だから今回の新作には、

「今、新しくバイオハザードを映画にしたらどんな作品になるんだろう?」

という期待がありました。

映画「Michael」を見に行った時に流れた広告でかなり気になった。

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予告に出てきた、大量のゾンビが屋上から落ちてくるシーンもかなりインパクトがあった。

「あれ、今回ミラ・ジョヴォヴィッチの前の作品と全然違いそう」

と思わせるには十分でした。

そして実際に観てみると、予想以上にゲームを意識して作られていました。

ただ。

最終的な僕の評価は、

★★☆☆☆ 星2。

クソつまらないとまでは言わない。

でも「面白かったから観てみて」と人にすすめようとも思わない。

映画館で観終わって最初に思ったのは、「これ、家で観ればよかったな」でした。

僕は、映画館で観た作品にそう思わされたら、結構厳しい評価になります。

結構シビアめかもしれません(笑)

そう思った理由を詳しく書いていきます。

※ここから先はストーリーや結末を含むネタバレがあります。


思った以上にゲームの『バイオハザード』だった

まず、「バイオ感がない映画」ではありませんでした。

序盤に出てくる農家の雰囲気はちょっと『バイオハザード7』っぽい。

薄暗い家の中に入っていくあの感じ。

そこから話が進み、ラクーンシティ、アンブレラと出てくると、全体的には『RE:2』っぽさをかなり感じました。

犬ゾンビもいる。

壁にはショットガンが掛かっている。

アタッシュケースにはマシンガン。

下水道もある。

やたら錠前も出てくる。

最後にはアンブレラの研究施設まで出てくる。

ゲームをやっていると、

「あ、これ(笑)」

とニヤッとするものは結構ありました。

監督のザック・クレッガー自身も『バイオハザード2』から強く影響を受けていて、弾薬や回復アイテムの管理、場所を移動しながら武器を手に入れていくようなゲーム体験を映画にも持ち込みたかったと話しています。

観ながら感じた、

「やたらゲームっぽいな」

は、後から調べてみるとかなり意図的だったようです。


ただ、とにかく展開が遅い

僕が一番気になったのはこれでした。

展開が遅い。

もう序盤の車のシーンから、結構長く感じました。

農家に着いてからは不穏な空気も出てきて「お、バイオっぽいな」と思えたんですが、そこまでの時点ですでに少しダレ始めていた。

ホラー映画で序盤からダレてくると、

「これ、このまま最後までいくのか?」

「この映画、大丈夫か?」

という別の緊張感が走ります(笑)

その後も農家、ラクーンシティ、下水道、研究施設と場所自体はどんどん変わっていきます。

ゲームでステージを進んでいるような作りなのは分かる。

制作陣がやりたいことも分かる。

でも映画として観ていると、

場所が変わっているだけで、同じことを繰り返しているように感じる。

僕にはそんな時間が結構ありました。


かなりゲームっぽい。でも、それなら…

今回の映画を観ていて何度か思ったことがあります。

「それなら僕に操作させろ(笑)」

主人公は特殊部隊でも警察官でもない普通の人です。

だからゾンビを見れば当然ビビるし、戦闘も上手くない。

この設定自体は全然いい。

イーサンなんかも、最初はそんな感じでしたしね。

ただ映画として観ていると、

「そこ早く動けよ!」

「そんなの見かけたら普通すぐ逃げるだろ!」

と思うところがちょくちょくある。

もちろん映画なので、そこで止まらないと演出が成立しなかったり、イベントが起きなかったりするんでしょう。

要は演出の都合による違和感が結構あった。

でもゲームを普段やっている側からすると、

自分だったらもう逃げている。

という場面で主人公がまだそこにいる。

ゲームなら、鍵を探すのも、弾を探すのも、危険な場所に入っていくのも自分で操作するから楽しい。

それを横から見ていると、僕の場合はどうしても、

「早く操作させろ」

になってしまいました。

他人の実況プレイを見ている感覚に近いのかもしれません。

それならそれでおとなしく見ているのだけど(笑)


主人公のドラマに既視感が強い

主人公についてもうひとつ。

めちゃくちゃ見たことのあるタイプっていう印象。

少し頼りなくて、軽いジョークを言う普通の男。

恋人が妊娠している。

最初は父親になることに不安がある。

でも危機的な状況に巻き込まれ、彼女の大切さを再確認し、生まれてくる子供に対して覚悟を決める。

……。

この流れ、何万回やられてきたんだろう。

危機を通して家族の大切さに気づく。

別に悪い話ではないんです。

ただ、2026年に新しい『バイオハザード』映画を観ていて、このドラマをまた観ることになるとは思わなかった。

ストーリーの縦軸として描かれるものがほぼこの部分なので、ここに乗れないとかなり厳しい。

最初に車でゾンビを轢いてしまう展開なんかも、『RE:2』へのオマージュっぽさを感じる一方で、

「ゾンビものでは何度見ただろう」

とも思いました。


怖さも「来ると思ったところで来る」

ホラー演出については、かなり典型的な

静 → 動

という印象でした。

静かになる。

何かありそうな間がある。

そして突然、大きな音と一緒に来る。

映画館だと音が大きいので、

「そろそろ来るな」

と身構える。

身構えると、大体ちゃんと来る(笑)

これがゲームの『バイオハザード』を遊びすぎているせいなのか、映画の演出自体が定番なのか。

もはや自分でも分かりません。

グロい描写もありますが、僕の中では「バイオ=グロ」という印象はそこまで強くありません。

何が起きているか分からない不気味さ。

閉鎖された場所を探索する怖さ。

生物兵器やアンブレラの存在。

僕がバイオで怖いと思うのは、どちらかというとそっちです。

だからグロ描写自体はそこまで強く印象には残りませんでした。


屋上ゾンビは強烈。でも本編で見ると「何だったんだ?」

予告で一番気になったのが、大量のゾンビが屋上から落ちてくるシーンです。

かなりインパクトがあります。

僕もこれを見て、

「今回どんなバイオになってるんだ?」

と思いました。

予告としては大成功だったと思います。

ただ、本編を全部観終わってから思い返すと、

「あのシーン、結局なんだったんだ?」

となりました。

そもそも、どういう設定であれだけのゾンビが屋上にいたのか。

なぜ急に主人公めがけて飛び降りてくるのか。

映像としては派手。

CMにも使いやすい。

でも物語として必要だったかと聞かれると、よく分からない。

今回の映画には、そういう

「映像としては覚えているけど、物語として何だったんだろう」

という場面がいくつかありました。

予告で感じた期待を、本編が超えてきたかと言われると、

全然超えてこなかった。

というのが正直なところです。


アンブレラの戦闘員が出てきたところは好き

逆に、結構好きだったのがアンブレラの戦闘員が出てくるところ。

ずっと一人で逃げ回ってきた素人の主人公が絶体絶命になる。

そこへ突然、明らかに戦闘慣れしたプロっぽい人が現れて助けてくれる。

展開自体は超ベタです。

でも、

「誰だこいつら?」

が乗る。

味方なのか敵なのか。

ゲームで出てきた組織だったりするのか。

ここはちょっとワクワクしました。

普通の人間がどうしようもなくなったところへ、バイオの世界にいそうな特殊部隊っぽい連中が現れる。

あの瞬間は世界が少し広がった感じがありました。

まあ、そいつもすぐ死ぬんですけど(笑)

アンブレラ自体も名前、戦闘員、研究施設と物語にはちゃんと絡んできます。

ただ、「裏でとんでもないことをやっている巨大企業」という不気味さを深く掘るというよりは、僕にはかなりバイオを象徴する存在として置かれているように見えました。

この辺は尺の都合とかもあるのかな。

それでも最後の研究施設あたりは、かなり原作っぽくて好きでした(笑)

ちなみにクレジットを見ていて気になったのが、CAPCOMの名前が大きく出てこなかったこと。

公式クレジットを見る限り、製作会社や主要プロデューサーとしてCAPCOMの名前は掲載されていません。

もちろん、だからといって権利元としての監修や関与が一切ないとまでは言えません。

ただ、デカデカとクレジットに社名が入っていなかったので、

「そういえばカプコン、どのくらい関わってるんだろう」

とはちょっと気になりました。


レオンやクレアを出してほしいわけではない

今回がオリジナル主人公なのは、僕は全然問題ありませんでした。

むしろゲーム本編の正史にガッツリ入り込んでくるくらいなら、

「あの夜、ラクーンシティの別の場所ではこんな人も大変な目に遭っていました」

くらいでいい。

ただ、ゲームファン向けのサービスとして、

どこかで名前だけレオンやクレアが出てくるとか。

無線やニュースでそれらしい話が聞こえるとか。

本編キャラクターがどこか別の場所で動いていることを匂わせるとか。

そのくらいはあっても嬉しかった。

本人を出してほしいわけではない。

「この世界のどこかにいる」

くらいでいいんです。

エンドロール後も、

「ここでレオンとかクレア来たりしないかな」

とちょっと期待していました。

来なかったけど(笑)


結末は、まあそうなるよね

結末については、そこまで不満はありません。

途中でかなり綺麗な死亡フラグも立っていました。

主人公が感染している。

ラクーンシティはもうどうしようもないくらい大変なことになっている。

観ながら、

「やっぱこれもう焼き払うしかないんじゃないか」

と思っていました。

感染した主人公が生き残って、ワクチンも完成して、全部なんとかなりました。

という展開になるほうが、逆に難しい。

生き残るパターンもあるかなとは思いましたが、結局清々しいくらいのバッドエンドを迎えても、

「まあ、そんなもんだろうな」

という感じでした。

星2をつけた理由は、バッドエンドだったからではありません。


総評:★★☆☆☆

今回の映画は、思った以上にゲームの『バイオハザード』を意識していました。

そこは結構楽しめました。

ただ、映画として一番気になったのは、

とにかく展開が遅い。

主人公のドラマにもかなり既視感がある。

ホラー演出も来るところで来る。

映像として目立つシーンはあるけれど、物語として強く残る場面は少ない。

ゲームを意識して作られているのは分かる。

でも、

ゲームに寄せることと、映画として面白くなることは別なんだな。

というのが今回一番感じたことでした。

もう一回観るかと聞かれたら、

観ない。

人にすすめるかと聞かれたら、

積極的にはすすめない。

そして一番分かりやすいのが、

「家で観てよかったな」

と思ったこと。

クソつまらないと言うほどではありません。

でも映画館で観た作品に対して「家でみればよかった」と思わされたら、僕の中ではかなり厳しい。

ということで、

★★☆☆☆ 星2。

バイオではあった。

ただ、新しい『バイオハザード』映画として期待していたものを超えてくる一本ではありませんでした。

でも、このテーマでゲーム化するならやってみたいかな(笑)

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